クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は持病(既往症)への対処で補償されるの?
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、持病(既往症)への対処にかかる費用が補償されるのが疑問を抱えている方は多いかもしれません。
- 持病⇒慢性的または長期的に渡って持っている病気
- 既往症⇒今までに患っていた病気や外傷で現在は治癒している
このように持病と既往症では微妙に意味合いが異なるものの、自分が患ったことのある病気という点では一緒です。
結論から言うと、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険では、持病や既往症への対処は適用外と定められているので注意が必要となります。
海外旅行で今までに患ったことのない病気を発症するケースは低くても、持病が悪化して海外の病院へと搬送されるというケースは多いのではないでしょうか。
補償の適用外という点はどのクレジットカード会社にも該当し、持病や既往症が心配ならば補償を特約としてつけられる保険会社の海外旅行保険に別途で加入しなければならないのです。
持病(既往症)が対象とならないのは他の海外旅行保険も同じ
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険だけではなく、持病(既往症)が対象とならないのは他の保険会社でも一緒です。
そもそも、海外旅行保険の契約の引き受けができないケースがあり、保険料を引き受けるリスクが高いのが大きな理由かもしれません。
持病以外にも保険金の支払いの対象とならない項目を以下では幾つか挙げてみました。
- 治療や症状の緩和を目的とする海外旅行
- 虫歯の痛みやホワイトニングなど歯の治療
- 海外旅行終了後から治療を開始したケース
- 人工心臓弁やペースメーカーの継続的な使用による費用
- 女性の妊娠や出産、早産や流産の対処費用
- 運動療法やリハビリテーションでかかる費用
歯科疾病が適用されないという点には特に注意しなければならず、「たかが歯の痛み」と考える方は多いかもしれませんが、日常生活に支障を来たすレベルの痛みが出ることはあります。
そんな状態では海外旅行を満喫するのは不可能ですし、クレジットカードでも保険会社でも海外旅行保険の対象外なので渡航する前に適切な治療を受けるべきです。
持病(既往症)の方でも対象となる海外旅行保険会社
原則的に持病(既往症)は海外旅行保険の対象にならないと上記では説明しました。
しかし、近年では「疾病に関する応急治療・救援費用担保特約」という付帯で対応してくれる保険会社が増え始め、持病をお持ちの方でも安心して海外旅行を楽しめます。
どのような保険会社が該当するのか見ていきましょう。
- AIU海外旅行保険:持病でも加入できる海外旅行保険を販売しているネット加入型の会社
- 東京海上日動海外旅行保険:31日以内の海外旅行に限り自動的にセットされる
上記の2種類の保険会社がメジャーで、「クレジットカードに付帯されている海外旅行保険だけでは足りない」と感じた際に利用するのが良いかもしれません。
ただし、持病(既往症)の対処が目的で加入するに当たり、以下の点に注意が必要となります。
- 日常生活を送る上で必要な治療費用は該当しない(インスリン注射など)
- 海外旅行先で急激に症状が悪化した際に補償する
- 長期滞在する予定の旅行や留学では事情が変わる
また、持病(既往症)の対処が適用されないとしても、クレジットカードに無料で付帯されている海外旅行保険は想像以上に大事です。
海外旅行で発生しやすい傷害治療費用や携行品損害といった補償内容が充実していて、自動付帯のカードならば所持しているだけで適用となります。
当サイトでご紹介しているエポスカードも該当し、「持っていて良かった」と高い評判を得ているので一度インターネットから申し込んでみてください。